介護職が円満退職するコツは？

退職希望は早めに出す

「退職届を出したらすぐに辞めたい」と思っている人も多いかもしれませんが、退職の意思は少しでも早めに伝えるのが社会人としての常識。特に介護職は人手が少ないため、引き継ぎが重要になります。辞める日までの期間が短いと他の職員に迷惑がかかってしまうので印象も悪くなるだけ…。円満退職とはなりません。
ケガや病気、親の介護など緊急性のある退職理由なら仕方がありませんが、職場への不満や人間関係のトラブルが理由の場合は、早めに退職希望を伝えないと余計にこじれてしまいますよ。きちんと引き継ぎができていたり、新たな職員を募集・採用する時間的な余裕があれば、周囲に迷惑をかけることはないので悪い印象にはなりません。「立つ鳥跡を濁さず」のことわざ通り、最後までしっかり気を引き締めましょう！
退職届は最低でも1ヵ月前に出すのがマナーですが、人手不足という現状を考えると3ヵ月前、遅くても2ヵ月前には退職の意思を伝えておきたいところです。

引き止めを回避するには？

介護業界は慢性的な人手不足です。また、今後も高齢者が増加すると予想されているため介護職の需要はますます増していくでしょう。そのため、退職の意思を伝えても「辞めないでほしい」と引き止めに合う可能性もあります。
引き止められると「必要とされている」と実感できるので嬉しく思うかもしれませんが、だからといって転職を思いとどまっても、退職理由が改善されるわけではありませんよね。給与や待遇面などの不満が退職理由なら交渉次第で少しはベースアップしてくれるかもしれませんが、経営側の方針や理念が変わらない限り、また同じ不満を持つかもしれません。
毅然とした態度で退職の意思を伝えるべきですが、引き止めを無下に断っても波風を立ててしまうだけ…。円満退職するには、まずは引き止めてくれたことに感謝の意を伝え、その上で退職の意思をはっきりと伝えるのがポイントです。

退職理由の伝え方

円満退職を目指すなら退職理由の伝え方も重要です。職場環境や経営方針が合わないから退職するのだとしても、事実をそのまま伝えるのではなく、次の方向性も一緒に伝えるようにしましょう。例えば、運営方針や理念が合わず退職を決意した場合。「やり方に不満があるから」と伝えるのではなく「介護職としてレベルアップするために他の施設のやり方を学んでみたい」と伝えると角が立ちません。事実だけではなくポジティブな理由も一緒に伝えると悪い印象が回避できるし、引き止め防止にもなります。転職の際に役立つ退職理由の答え方について紹介したサイトを下記に紹介するので、こちらも参考にしてみてくださいね。